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利休にたずねよ

山本兼一の本の感想が続いたのでもうやめておこうかなと思ったけれど、影響されてDVDまで見たのでやっぱり書いておこう・・・。
山本兼一の文章はすごい、どんどん惹きつけられる。
惜しむらくは自分に茶道の知識が皆無なので、描かれている様々な茶道具がどんなものかわからない。
千利休という人間は、俗世界を超越した茶道の大家で、秀吉の怒りを買い切腹させられたということだけが、私のわずかな知識だった。
しかし小説の中の利休は、若い時に出会った女性が忘れられず、生涯それを引きずって生きた人間臭い人だった。
利休が女の形見として慈しみ死ぬまで離さなかった香合とはどんなものか、DVDを見るまでわからなかった。
本ではこれ以上ない美しい表現で描かれている。
それと同じようにその持ち主であり、小説の最後までその姿をあらわにしなかった、高麗の美女とはどんな女性であったのか、それが一番気になり読み急いだ。
清純よりは高潔、意志の強さを隠さない気位の高い美女、それも作者の筆によれば本当に美しいという描き方をしている。
映画ではどんな人が演じているのかもとても気になった。
市川海老蔵が利休役なのは知っていたが、内容もほかのキャストも全然知らなかった。
映画は原作をほとんど忠実に描いているが、原作を超えてはいない。
高麗の美女は期待感を持ちすぎて、しかも最後の最後に登場するものだから待ちすぎてイメージ違いにガッカリした。彼女には強さを感じなかった。
利休の妻宗恩を演じた中谷美紀だけが原作を抜け出したように、私の想像の宗恩よりはるかに美しいたたずまいで、利休の死後初めて嫉妬心をあらわにする女を演じていたのが救いかなあ・・・。
小説の映画化ってまずキャストだとつくづく感じる。
イメージがピッタリ合ってるとうれしくなるが、そうでない時は原作を汚された気持ちになる・・・。
満足する映画はあんまりないけどねえ。
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